
1961年に創業し、金属プレス・加工業を営んできた株式会社鈴幸製作所様。コロナ禍で本業が不安定になるなか、遊休化しつつあった木更津の所有地をどう活かすかが、大きな経営課題となっていました。“挑戦”という経営スローガンを掲げる同社が踏み出したのは、賃貸ガレージハウスという新たな不動産投資。代表取締役社長・鈴木大地さんに、その決断に至るまでの経緯を伺いました。
本業依存からの脱却をめざして動き出した、遊休地を活用した土地活用
鈴幸製作所は、OA機器等に使用される部品を製造する金属プレス・加工会社。創業以来、大手顧客との取引を中心に事業を展開してきましたが、主要顧客への依存度が高く、経営上の課題を抱えていました。さらに海外からの材料調達が多いため、為替の変動や調達環境の変化にも左右されやすいという課題もありました。
その課題が顕在化したのが、2019年に取得した木更津の土地です。当初は海外工場から輸入する部品を一時保管する物流拠点としての活用を想定していましたが、その直後にコロナ禍に見舞われ、受注が減少。輸入も不安定となり、計画は思うように進められなくなってしまいました。
「コロナ禍が訪れた当時、所有地の半分は倉庫として稼働していましたが、残りの土地は追加で倉庫を建てても意味がなく、資産を十分に活かせないまま遊休地となっていました。本業への依存リスクを感じていたこともあり、不動産を活用して安定した収益源を確保したいと考えるようになりました」と、鈴木さんは振り返ります。

東京ガレージ(https://tokyo-garage.jp/)提供
「難しい土地」と「本業リスク」。二つの課題を同時に解決した賃貸ガレージハウス
しかし、所有地は高速インターに近く車やバイクでの交通アクセスは悪くないものの、周辺は倉庫や工場が多く立ち並ぶエリア。そのため、一般的な単身者やファミリー向けのアパートやマンションといった賃貸住宅には適さず、賃料相場を見ても十分な採算が取れない――そんな壁に直面していました。
転機となったのは、銀行から紹介された「プレミアムガレージハウス」でした。ちょうど同じ頃、テレビ番組でプレミアムガレージハウスの特集が放送されており、経営陣の山本副社長がそれを見て関心を寄せていたことも、前向きな判断につながる要因となりました。
「コロナ禍でリモートワークや二拠点生活、地方移住が広がっていたこともあり、そうした新しい暮らしの拠点として、利便性の高い賃貸ガレージハウスには需要があると確信しました。また、数ある賃貸ガレージハウスの中でもプレミアムガレージハウスを選んだ理由の一つは、その商品力です。山本も私も車やバイクが好きで、ガレージハウスという存在自体に惹かれていましたが、とくにプレミアムガレージハウスは2台分の駐車スペースを標準で備え、保管だけでなく作業や趣味の空間としても活用できる点に大きな魅力を感じました」と、鈴木さんは語ります。

背中を押したのは、専門実績と担当者の「任せてください」のひとこと
とはいえ、法人として初めての大きな不動産投資。鈴木さんは、3代目の代表取締役に就任して初めての大きな決断だったこともあり、経営者として迷いもあったといいます。
「決め手になったのは、既存物件の高い稼働実績でした。つねに多くが満室で、入居希望者が列をなすほどの需要がある。ガレージハウスを専門に積み重ねてきたノウハウと実績に、確かな信頼を感じました。そして、最後に背中を押してくれたのは、営業担当の加藤さんの『任せてください』という言葉。その一言に大きな安心を覚え、当社のスローガンでもある“挑戦”の精神で進もうと決意できたのです」。

“自分も入居したいほど” 差別化されたガレージ空間が魅力
2022年8月、木更津にプレミアムガレージハウスが竣工。スタイリッシュで生活にもなじむデザインは、鈴木さん自身が「自分が住みたい」と思うほどでした。
「竣工の瞬間は本当に感慨深かったですね。私自身も車やバイクの愛好者として、同じ志向を持つ人々の暮らしを支えられることに大きな喜びを感じました。とくに魅力なのはガレージスペースの広さです。木更津エリアには賃貸ガレージハウスが増えていますが、2台駐車できる物件は依然として希少。その差別化された価値ある物件を自社の資産として持つことができ、誇らしく思いました」

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“建てて終わり”ではない。ともに課題に向き合う姿勢が信頼を強めた
しかし、すべてが順風満帆だったわけではありません。入居募集が停滞し、問い合わせが入らない月も。法人として投資している以上、先行きに不安を抱く時期もあったといいます。
「それでも、営業の加藤さんや入居担当の吉田さんをはじめ、プレミアムガレージハウスのみなさんは決して手を止めませんでした。市況データや課題を共有し、停滞の要因をともに分析してくれました。担当者の姿勢はつねに前向きで、『何があっても諦めない』という気持ちが伝わってきました。私たち自身も“できることは何でもやろう”と考え、隣接する自社工場の壁を広告スペースとして活用するのはどうかと提案するなど、積極的に協力しました」
“建てたら終わり”ではなく、運用期においても協力して課題に取り組んだ結果、チーム一丸となって満室を実現。募集が苦戦したことで信頼が揺らぐのではなく、むしろ伴走型のサポートによって信頼感はさらに高まりました」。

「もう一度選んでも同じ道を選ぶ」“挑戦”がもたらした学びと安定収益
竣工から3年が経ち、「プレミアムガレージハウス木更津南IC」は、安定した稼働を続けています。本業と比べれば収益規模は小さいものの、安定的なキャッシュフローを確保できており、税務面でも一定のメリットを享受。また、敷地の一部は倉庫としても活用しており、ガレージと物流拠点の両機能を備えることで資産効率を最大化させています。
「もう一度時間が戻ったとしても、同じようにプレミアムガレージハウスでの土地活用を選択します。挑戦にはつねに不安が伴いますが、その挑戦の一歩を踏み出したことで、経営者としての学びがあり、安定収益にも繋がりました。そして、難しい局面に直面しても、プレミアムガレージハウスさんのように、ともに走り続けてくれるパートナーがいれば、必ず成果に結びつくことを実感しました。今後も、引き続きサポートを期待しつつ、本業と不動産事業を両輪として成長を図り、“挑戦”を続けていきます」。
――難易度の高い土地でも成果を導けるのは、入居者ニーズに即した商品力と、オーナー様とともに歩み続ける伴走型のサポート体制があるからこそ。プレミアムガレージハウスは、これからも法人オーナー様の“挑戦”に寄り添い、資産を活かす最適な土地活用を、ともに実現してまいります。



