近年、社会問題の一つにもなっている車両盗難や車上荒らし。コロナ禍で一旦減少傾向にあったものの、2022年以降、移動制限の緩和などもあり再び増加しているようです。しかも、年々手口は巧妙化。近年は盗難防止機能が標準装備されている車がほとんどですが、愛車を守るためにはそれ以外に自己防衛的な対策が必要な時代になっています。今回は、盗難や車上荒らしから大切な車やバイクを守る対策について解説していきます。
近年の盗難車の推移とハイテク化する窃盗手口
警察庁発表の「犯罪統計資料 令和4年1~12月分【確定値】」によると、2022年(令和4年)における自動車の盗難は5,734件、オートバイの盗難は7,913件。検挙率は自動車の盗難が45.6%、オートバイの盗難が18.4%と、検挙できていない割合が多く、一度盗難されてしまうと泣き寝入りせざるを得ないケースも多いようです。
近年は手口も高度化しており、キーに設定された電子ID「イモビライザー」を不正に書き換えることで車のドアロックを解錠・エンジン始動をして自動車を盗む手段や、スマートキーの電波を不正に受信・コピーして車を窃盗する「リレーアタック」や「コードグラバー」、車両本体にダイレクトに侵入して解錠・エンジンを始動する「CANインベーダー」など、盗み出す手段もいろいろ。非常に短時間な犯行も多いので、車についている防犯装置に頼るだけでなく、十分な対策を用意しておく必要があります。
盗難や車上荒らしに狙われやすい車種
では、どんな車が盗難や車上荒らしに狙われやすいでしょうか?日本損害保険協会「第24回自動車盗難事故実態調査」によると、下記の結果が出ています。
2022年の調査結果としては、トヨタ・ランドクルーザー。2年連続で盗難件数ワーストとなっています。前年の331件から119件も増加している点にも注目です。2位は、トヨタ・プリウスでこちらも前年の266件から16件増加。3位は、トヨタ・アルファードで184件。前年は4位で138件でしたが46件増加しています。レクサスは10位以内に3車種がランクイン。また仕事用としてだけでなく、趣味車のベースとしても人気のハイエースも6位となっています。上位6位まではいずれも前年から増加か同数となっており、防犯対策の必要性がますます高まっています。
盗難対策に役立つ賃貸ガレージハウス
盗難対策において、まず何よりも大切なのは「被害に遭わないための環境」を作ること。普段から大事な愛車を駐車する駐車場・ガレージの環境強化が、盗難を防ぐ上で大事な要素となってきます。
とくに屋外の月極駐車場は盗難や車上荒らしの対象として狙われやすく、また自宅駐車場でも屋外に置いてある場合は被害に遭いやすい傾向があるようです。その点、シャッター付きガレージを備えたガレージハウスなどであれば、セキュリティの効果が一気に高まります。
賃貸ガレージハウスは車やバイクを大切に保管しながら暮らせる賃貸住宅。1Fがシャッター付きのガレージスペース、2Fが居住スペースのメゾネットタイプの物件がほとんどで、近年では車やバイクの保管以外に、趣味の拠点やセカンドハウスとして利用する人も増えています。
賃貸ガレージハウスが盗難対策に向いている理由として下記のようなポイントが挙げられます。
①人目に触れにくい
多くの場合、窃盗犯は「下見」を行った上で、車種駐車している時間を確認して、窃盗の手段を考えるようです。一般的な月極駐車場などではかんたんに人目に触れてしまう上、誰でもかんたんに侵入できるので盗難のリスクは防げません。一方で、賃貸ガレージハウスなら、シャッター付きのガレージに車やバイクを保管できるので、通行人や通行車両から見えにくく、車種や駐車している時間を特定されるリスクが少なくなります。
②かんたんに侵入できない
窃盗犯が犯行前に下見を行う上でのチェックポイントとして「手間をかけずに侵入できそうか」「周囲に気付かれずに侵入できそうか」「逃げやすいかどうか」があるそうです。シャッター付きのガレージにしっかりと保管できる賃貸ガレージハウスでは、シャッターの鍵をこじ開けるのに時間と手間がかかるため、車までたどり着きにくくなります。また、シャッターを開ける際には音が鳴ったり、目立ちやすくなったりするため、シャッターが設置してあるだけで、窃盗犯は「侵入しにくい」と判断し、諦めやすくなります。
③目の届く場所に保管できる
一般的な月極駐車場の場合、自宅から離れていることが多く、窃盗やいたずらがあっても気付きにくいものです。また、窃盗犯も持ち主の目をくぐり抜けやすいという点でターゲットにしやすくなります。一方で賃貸ガレージハウスであれば車やバイクと同じ敷地に暮らせるため、窃盗犯も近寄りづらくなります。
④ホームセキュリティを追加できる
ホームセキュリティシステムを導入している賃貸ガレージハウスであれば、より防犯性が高まります。侵入者があった場合、警備員がすぐに駆けつけてくれるので、家を留守にするときや、就寝中でも安心。スマートフォンの専用アプリで遠隔操作ができるタイプもあるので、自宅から離れていても状況確認や切り替え操作を行うこともできます。
また、賃貸ガレージハウスなら、雨風を防げるので車やバイクの劣化を防ぐことができます。車やバイクは、紫外線や雨、砂埃などさまざまな要因で劣化します。長い年月をかけて徐々に傷むので、屋内と屋外の駐車場では数年後に大きな差がつくことも少なくありません。防犯上の側面だけでなく、劣化を回避しながら大切に保管できるのは車やバイクの愛好家にとって大きなメリットです。
お出かけの時にも対策をしっかりと
車・バイクの保管環境としては賃貸ガレージハウスがおすすめですが、お出かけの際の防犯対策も忘れずに。外出時に駐車場に停めている間や、少し目を離した隙に車上荒らしに狙われることもあります。セキュリティを高めるためにもさらなる防犯対策を行いたいものです。また、万が一「被害に遭ってしまった時の対策」も講じておくことをおすすめします。
シャッター付きガレージを備える賃貸ガレージハウスに加え、さらなる防犯対策としておすすめなのは、下記のような対策が挙げられます。
①カーアラームを取り付ける
ドアが不正な方法で解錠されたり、バックドアやボンネットを開けられたりしたときに周囲に異常を知らせるカーアラーム。大音量の警報音で周囲に知らせるため、アラームが鳴ると犯人は焦って逃げ出すことも多いといいます。車に標準装備されたセキュリティは解除して車内に侵入することもあるため、独立した電池式等のカーアラーム(振動センサー付)をドアに取り付けるとより効果的です。
②ハンドルロック
ハンドルロックは、ハンドルに差し込んで鍵をかけるだけでかんたん取り付けができる防犯装置。とくに盗難防止装置が装備されていない年代物の車などにはこのハンドルロックの装着が効果的です。ハンドルロックは鍵式もしくはダイヤル式が主流。最近ではサイドブレーキまでロックできるものもあります。外からでも目立つバー式のものなどを取り付けておくと、犯人が諦めやすくなるかもしれません。
③リレーアタック防止キーケース
近年、多くの車で導入されている「スマートキー」は、キーから発信される弱い電波によって、キーを手に持った状態で車両に近づくだけで、解錠やエンジン始動ができるもの。この電波を特殊な機器によって中継し、自動車に受信させることで不正に解錠・エンジン始動する手口をリレーアタックと呼びます。リレーアタックからクルマを守るためには、スマートキーの電波を遮断することが有効。最近では、スマートキーの電波を遮断する専用のポーチやアルミの保管ケースなどがあるので、スマートキーの車を保有する人はそのような保管グッズを使うことをお勧めします。
④GPS装置を取り付ける
もしも車やバイクが盗まれてしまっても、GPS装置を取り付けておけば、現在位置を知ることができます。GPS装置にあらかじめ自宅や職場を設定し、一定のエリアを離れると携帯電話やパソコンにメールで知らせてくれる装置などもあるのでそういった装置を活用することで、取り戻せる可能性は高まります。
⑤ドラレコの駐車監視モード
走行中の記録を残すドライブレコーダーですが、駐車中に衝撃を検知すると映像を記録してスマホに通知してくれる「駐車監視機能」がついたレコーダーも登場しています。
まとめ
年々増え続け、手口が巧妙化している車やバイクの盗難。車両に標準装備されているセキュリティ機能以外に、自分の車や環境にあった盗難対策を講じておくことが必要な時代になっています。また、被害に遭った場合の対策だけでなく、まずは被害に遭わないために駐車環境を整える対策を。1Fがシャッター付きガレージスペース、2Fが居住スペースの賃貸ガレージハウスなら、車・バイクが人目に触れられにくく、同じ敷地内に暮らせるため犯人も近寄りがたく、防犯設備としておすすめです。ぜひ、愛車の防犯対策としてご検討ください。
株式会社プレミアムガレージハウスでは、全国にガレージ付賃貸住宅を展開しています。主な特徴は、軽量鉄骨造の採用により、車2台を横置き可能なガレージを確保していること。耐震性、防音性に優れているのも魅力です。住居エリアは1LDKでバス・トイレ別。追炊き機能付きのユニットバスやシステムキッチンを備えており、有料にてセコムのホームセキュリティも利用できます。(上記は新モデルの場合です。過去の物件には仕様の変わるものがございます。)
ご希望の地域の物件が満室の場合、「入居待ち登録」することで、エリア条件にマッチした空室情報を得ることが可能です。(※)「いつかは憧れのガレージハウスに住みたい」「セカンドハウスとしてガレージハウスを持ってみたい」と思っていた人はもちろん、ガレージハウスを見て「こんな自分だけのスペースが欲しかった!」「こんなことしてみたい!」と想像が膨らむ人も。さぁ、今こそガレージ付賃貸住宅という選択肢を検討してみませんか?
※すべての空室情報をお知らせすることを保証するものではございません。