賃貸ガレージハウスは思い通りにできる夢の空間。自慢の愛車を魅せるスペースとして、趣味に没頭する秘密基地として、理想のガレージハウス像を思い描いている方も多いのではないでしょうか。しかし、賃貸で気になるのが“原状回復”の問題。
特に視界に入る面積が広い「壁」は、空間の印象を左右する重要なポイントですが、釘を打ったり、壁を塗装したりを気軽にできない賃貸では、どうしてもインテリアに制限が出てきてしまいます。
そこで、今回から3回にわたり、「壁DIY」に関する便利グッズとDIY方法をご紹介。「壁を作る編」「壁収納編」「壁を加工する(塗装・壁紙)編」に分けてお伝えします。第1回の今回は、市販のDIYツールを利用して、壁に傷をつけることなくアレンジする方法をご紹介します。
「壁に釘を打ってお気に入りのアートを飾ったり、壁に色を塗ったりしたいけど、賃貸だからできない…」と、これまで諦めていたインテリアアレンジ。便利なDIYツールを使えば、賃貸のガレージハウスでもガラッと雰囲気を変えることができます。
※画像提供:平安伸銅工業株式会社「二重壁」を作る
賃貸DIYの悩みのタネは、壁を塗装したり釘を打ったりできないこと。しかし、もともとある壁の前に、新たに壁を作り“壁を二重にする”ことで、素の壁を傷つけることなく、穴を開けたり色を塗ったりすることができます。
「二重壁」を作る時に活躍するのが、天井や床を傷つけずに木の柱を突っ張らせることができるDIYパーツブランド「ラブリコ(LABRICO)」です。
2×4(ツーバイフォー・木材の規格で38×89mm)の木材をラブリコで突っ張らせて柱を造り、あらかじめカットしたベニヤ板を覆って釘で固定すれば、あっという間に二重壁の完成。新たな壁は、心置きなく穴を開けたり、色を塗ったりでき、また既存の壁はノーダメージなので原状回復の際は手前の壁を撤去するだけでOKです。
▶用意するもの
・2×4アジャスター ライト ラブリコ
・ベニヤ板などの木材
・板を固定するためのねじ
▶手順「ラブリコで柱を立てる」
(1)取り付ける場所の天井の強度を確認し、高さを測る。天井の高さから60mm短い2×4材を用意する
(2)高さ調整板を1枚、下キャップへ入れ、 ラブリコを2×4材に差し込む。
(3)柱を傾け上キャップを天井へ押し当てる。押し当てながら柱の下側を持ち上げ、少しずつ壁ぎわにずらして柱を垂直に立てる。
(4)柱の垂直を確認し、上キャップのばねが適切に縮んでいるかを基準線を目安に確認する。
ベニヤ板を塗装したり、上からステンシルアートを施したりと、気軽にアレンジを楽しめます。ワックス塗装した1×4材を数枚組み合わせて、おしゃれな壁を作るのもいいですね。
天井や床材の構造・強度によっては、天井や床材が変形する可能性がありますので、取り付け2~3日後に設置状態を再確認し、必要に応じて高さ調整してください。
「間仕切り壁」を作る
たとえば、車2台分の広々とした駐車スペースを有するプレミアムガレージハウスなどでは、「趣味専用の空間を作りたい」「ガレージの一部をストレージとして活用したい」といった要望も出てくるでしょう。ラブリコを使って「間仕切り壁」を作れば、空間を分けることができ、お望みのレイアウトにアレンジできます。
要領は壁を作る際とほぼ変わりませんが、2×4アジャスター ライト ラブリコの代わりに、より強度のある「2×4アジャスター ラブリコ」を使用します。また、板の代わりにすのこを用いることで、圧迫感を減らすこともできます。
▶用意するもの
・ラブリコ 2×4アジャスター(2セット)
・ラブリコ 1×4棚受(1セット)
・市販木材 2×4材/柱用(2本)
・市販木材 1×4材/棚(1枚)
・市販 すのこ 2枚
・市販 すのこ取り付け用ねじ
・電動ドライバー
・脚立
▶手順
(1)天井の強度を確認し、天井までの高さを測ります。天井の高さから95mm短い2×4材を用意します。
(2)柱となる2×4材に「2×4アジャスター」の上キャップと下キャップを挿し込みます。
(3)すのこを取り付けたい位置にねじで固定します。
(4)組み立てたラックを立ち上げ、垂直に取り付けます。調節ねじを回し、天井を破損させないよう注意しながら圧着固定させてください。
(5)「1×4棚受」のアダプタを付属のねじで固定します。反対側も同じ高さに取り付けます。
(6)棚板の両端に「1×4棚受」の棚キャップをかぶせます。
※棚板(1×4材)は取り付け幅より20mm短い木材をご用意ください。
(7)棚キャップをかぶせた棚板をアダプタの上から差し込みます。
「有孔ボード」で見せる収納
有孔ボードを活用して「見せる収納」を作ってみるのはいかがでしょうか。
有孔ボード(パンチングボード)とは、等間隔に穴が開いた薄い板のこと。吸音効果があるため、音楽室やスタジオ、会議室など、音の反響を抑えたい場所で用いられることの多い材料です。
穴に専用のフックなどを取り付ければ、お気に入りの工具や道具類を引っかけて収納できます。
パンチングボードには、穴の間隔が25mmのものと30mmのものがあります。使用できるフックの種類が異なるので注意しましょう。
▶用意するもの
・ラブリコ 強力タイプ 2×4アジャスター(品番:EXO-1) 2セット
・2×4木材柱用(床から天井までの高さ-120mm)2本
・2×4木材 有孔ボード支え用(722mm) 2本
・有孔ボード 900mmX600mm 1枚
・サーフボードラック 1セット (2本)
・L字型棚受け金具 4個
・アイアンバー 1本
▶手順 ※取り付け作業は二人以上で行ってください。
(1)取り付ける場所の高さを測る。取り付けの高さから120mm短い2×4材を用意する。
(2)柱用の木材にアジャスターをはめ込む。
(3)L字型棚受け金具を使って、柱用木材と有孔ボード用木材をビスで取り付ける。
(4)ねじで有孔ボードを取り付け、その上からサーフボードラック、アイアンバーを取り付ける。
(5)地面に垂直に木材を立てて、アジャスターを最後までしっかり締めたら完成。
※ラブリコの設置を行う際は、定期的にアジャスターのネジを締めなおすなど、点検を必ず行ってください
まとめ
このように、ラブリコを使えば、二重壁や間仕切り壁がかんたんに完成。何も気にせずに釘を打ったり、塗装したりすることができ、壁の雰囲気を自由に変えることができます。
これまで「原状回復のために壁のインテリアを諦めていた」という人は、二重壁や間仕切り壁に挑戦してみてはいかがでしょうか。
壁面を自由にアレンジして、ぜひ自分にとって居心地のいい、理想のガレージハウスを作り上げてください。
●ラブリコの取り付け方は動画でも確認できます。
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